今年はずいぶん早いな、と思っていたら、甲突川沿いの桜並木もいつの間にか満開。
4月4日かなー、とぼんやり考えていたお花見の予定を急遽繰り上げて、
先月26日に出かけて来ました。夫婦で。
じゃーん!(井尻風)
なかなかの見応えだと思いませんか?
ここは母智丘公園。『日本の桜の名所100選』にも選ばれたという、
都城の名所です。
タイミングばっちり!満開!!…というよりは、早くも散り始め。
でも、私はこれくらいの頃が好きです。
花盛りを少し過ぎて、吹かれて舞う花びらが風をピンク色に染める頃。
思い出すのは こんな詩です。
ことしも生きて
さくらを見ています
ひとは生涯に
何回ぐらいさくらをみるのかしら
ものごころつくのが十歳くらいなら
どんなに多くても七十回ぐらい
三十回 四十回のひともざら
なんという少なさだろう
もっともっと多く見るような気がするのは
祖先の視覚も
まぎれこみ重なりあい霞だつせいでしょう
あでやかとも妖しいとも不気味とも
捉えかねる花のいろ
さくらふぶきの下を ふらふらと歩けば
一瞬
名僧のごとくにわかるのです
死こそ常態
生はいとしき蜃気楼と
私の好きな、茨木のり子さんという方が書かれた詩です。
夫が撮ってくれた写真を眺めつつ この詩を読んで
私の2013年 桜の季節はおしまい。
また来年、と胸のアルバムを閉じるのでした。
…いつかこんな日、くるかなぁ。 (OP白川)
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