家紋は「全てを覚える必要はないが、使用頻度の高いものは
知っておいて損はない」という位置づけだと思っております。
このお仕事をさせて頂いて長いのですが、気がかりが一つ。
それは「我が家の家紋を知らない」というご遺族が年々増えて
おられることです。
ご依頼を頂いた際、取材の電話時に家紋を確認してくださいと
指示を受けて ご遺族にお尋ねしても
「よその出身で、調べるすべがない」
「紋付きの袴や墓石で形は分かるけれど、名前が分からない」などの理由により、暗礁に乗り上げるケースが多数。
花が咲いていると言われても、梅、桜、橘、菊、桔梗など
鳥が飛んでいると言われても、鳩、雀、鶴、千鳥、鴫(しぎ)など
沢山あるんです。形の分かるものを見ない限り、特定ができません。
家紋を入れないという結論に達した場合はそこで話が終わるのですが、
家紋はあるけれど名称が分からない場合、葬儀ご担当様に報告の上で
ご足労いただくこととなります。
携帯で写真を撮り、上下の向きを指定して
メールにて送っていただけると泣いて喜びます。
(こんなところでお願いをしてみる)閑話休題。
身内のお墓参りにいくと、近隣の墓石に彫られた家紋が気になります。
(それは、まごうことなき職業病)
大半のものは察しがつくのですが、レアなものを発見するとさあ大変。
スマホで名称を調べずにはいられなくなります。
文明の利器・インターネットで調べがつくので、有難いですね。
I原さんからもらったマスキングテープ、もったいなくて使えず、
大事にしています♡
By. 家紋の鬼