ベランダでブーゲンビリアを育てている祖母に、
祖母の妹(大叔母)が しごく真剣な表情でこう言ったそうです。
「よさんね、トゲがあるから危ない」と。
家族親戚の中でも抜きんでて心配性で、
私と顔を合わせるたびに「この前より大きくなった」「今何メートルね?」
そう毎回 新鮮な反応を見せてくれる大叔母は、時折こうして
小さな笑いの種を運んでくれます。
“自分らしさ”を貫くおばあちゃん、おじいちゃんというのは、
子ども以上に純粋なパワーを秘めているなぁと最近とみに思います。
90歳から100歳以上の故人様について 取材をするとき、
驚かされるのは その、大地に根を張ったような底力!
先日も、90歳を越えてなお知的欲求のとどまらなかった
おじいちゃんのお話を伺いました。
真夜中、部屋の明かりが漏れているのに気付いた
おばあちゃんが扉を覗いてみると、そこには
NHKラジオを聞きながら英語のテキストにかじりついている
おじいちゃんの姿が…
部屋は本でいっぱいで、呆れるほど勉強好きだったそうです。
「勉強」と聞くとウッと顔をしかめてしまう私のような若輩者では
とうてい足下にも及ばず、ひたすら感心するばかりでした。
でも、年をとっても自分らしく好きなことに打ち込めるなんて
本当に素敵です。
トントンと順調に失敗やら失態やらを積み重ねている私ですが、
いつかふり返ったときに「そんなこともあった」と
笑い飛ばせるくらいには成長したいものです。 op深
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