2010年2月8日月曜日

早春賦 (そうしゅんふ)

初めまして、お礼状制作部  前田と申します。 立春から数日が過ぎ、少しずつ春の兆しを感じる鹿児島です。さて、皆様は鹿児島県北部は出水市で越冬する「鶴」のことを存知でしょうか?地元の皆様の地道な活動により、今ではこの地に集まる鶴の数は毎年一万羽を超えます。10月中旬に、第1陣の鶴たちがシベリア方面から到着。この地で冬を過ごした鶴たちは翌年の2月から3月に かけて再び繁殖地であるシベリア・中国東北部へ帰って いきます。今の季節、お天気がよく風の少ない午前中に 訪れれば、鶴たちの北帰行が見られるかも 知れません。
私はまだ見た事がありませんが、旋回しながら上昇気流に乗って舞い上り、V字型の編隊を組んで飛行してゆく姿はそれは美しいそうで、この季節その姿をとらえようと多くのカメラマンも訪れます。
その出水市から鹿児島へ下ると、ボンタンで有名な阿久根市に。東シナ海に面する「道の駅阿久根」を右手に、左側の小道に入り曲がりくねった道を行くと、樹齢百年以上と言われる「枝垂れ梅」に出会います。個人のお宅にあるこの木。どなたでもご自由に…というご好意で、なんと近くには駐車場まで。 昨年こちらを訪れた時、梅の木を守るおじいさんが縁側に座り、ぽつぽつとお話をして下さいました。その昔、おじいさんのお兄さんが植えられた梅であること。お兄さんが亡くなられた後ずっとこの木を守ってきたこと…。今年もあの方にお会いできるかもしれない、そんな期待を胸に訪れました。
 庭には、カメラの三脚を構え、来る人を迎えて下さる男性の姿。この方はこの梅の木をこよなく愛する地元の方で、その方のお話で昨年おじいさんが不慮の事故で亡くなられたことを知りました。気がつけば足元には、おじいさんが可愛がっていた猫が…。おじいさんに代わり今ではご近所の方が面倒を見ているとか。きっとこの猫には、梅の木の精になったおじいさんの姿が、今も見えているのでしょう。
春便りをもうひとつ。鹿児島市内の吉野公園は、四季折々の花で市民の目を楽しませ、休みの日となれば多くの人でにぎわいます。今の季節は「梅林」と、その裾に植えられた水仙の花が見頃です。水仙のかぐわしい香をかぎながら青空をバックに満開の梅を眺め・・・
梅林のすぐ近くには、静岡の河津町が発祥という河津桜が植えられています。梅と同じく、蜜を吸うメジロの姿も見られ、心和みます。 うっとりしていると、なにやらモクモクと上がるものが・・・そう、これが かの有名な!?桜島の爆発です。この桜島、ここ数年はおとなしくしていたのですが、なぜか昨年から再び活発な活動を始め、日々鹿児島県内に灰を降らせております。話のタネに、県外の皆様にもご体験して頂きたいと思う今日この頃。鹿児島へお越しの際には、ぜひ一度灰の降る、風情ある鹿児島の街をお歩き下さい(けほっ)

3 件のコメント:

blackroof さんのコメント...

鹿児島は暖かそうですね。
写真がとてもきれいでした。
タイトルは読めなかったですけど・・。
灰に負けずがんばりましょう!

匿名 さんのコメント...

一足先に「春の訪れ」を感じさせる9枚の写真を拝見しました。
鹿児島っていいところですね。
ストレスもなく、平穏に長生き出来そうです。

それにしても写真撮影が上手ですね。
それぞれの写真のアングル(構成)がいいです。
たぶん天性のモノでしょう。
少し技術的な事を勉強し、カメラ片手に朝早く出掛けられたら
いかがでしょうか?
ドラマチックな世界が貴女を待ってますよ。


素敵な写真とコメントありがとう。
春ですね〜。

macose さんのコメント...

blackroof様、匿名様、あたたかなコメントを有難うございます。写真は沢山!!撮った中から厳選しました(^^;)早起きは苦手ですが、どらまちっくな世界も見てみたい気がします…

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