2013年8月5日月曜日

帰省の代わりに記憶でたどる祖父母の思い出


今年の夏は、最長9連休の企業があると聞いて
「そんなに休んだら社会復帰できないよ」と本気で思った石堂です。
そろそろ世の中は、お盆のあらゆるラッシュに巻き込まれてゆくのでしょうが
マコセスタッフは、そんな事情とは関係なくフル回転で運転中。
暑さに負けず、皆それぞれの部署で頑張っております!!
盆だからといって、なかなか帰省はできないけれど
数日前の取●先輩のブログにならって
私も亡き祖父母のことでも思い出してみようと思います。

今もたまに思い出すのは
祖母が言い慣れた雰囲気で「イタリアに行ってきた」と話した時のこと。
種子島で農業を営んでいた とっても素朴なばあちゃんの口から
異国の地名はおろか、横文字が出てくるなんて無いに等しく、
旅行と言えば、たまに鹿児島市内へ父や叔母を訪ねてくる程度だったので
当然 海外とも無縁だったのです。
そんな事情もあって、私と母は祖母から「イタリア」というお洒落都市の名を
聞いて驚くやら自分達の耳を疑うやら。
本当は、私達の知らないハイセンスな一面を持っていたんじゃないかとドキドキしたのも束の間、
よ~く聞いてみると何となく響きが違う。
「…」
「いだりや」
「みだりや」
「みだりやま」
「満足山」

ちなみにココ↓↓
http://www.furusato-tanegashima.net/fj/nakatanetyou/nm-mitariyama.html

それが、単なる地元の地名だと知った時、母と私は顔を見合わせホッとしつつも
ちょっとだけ残念に感じたことを祖母には決して言えませんでした(笑)
「みだりやま」のひと言で、私と母が未だに盛り上がっているなんて
ばあちゃんが聞いたら、びっくりするだろうなぁ。

そして祖父との思い出といえば、パンダの人形。
小さい頃の私が、指人形タイプのパンダを愛用しているのを見て
「ちゃんとした人形を買いなさい」とお小遣いを渡してくれたそうです。
指人形を知らないじいちゃんからは、小さい子供がやせ細った人形を
握りしめてるように見えて、不憫に感じたでしょうね(笑)
大らかで、よくしゃべるばあちゃんと対照的で
物静かだったじいちゃん。
黙々と牛の世話をしていた背中や、草ひとつ残さぬほど畑を丁寧に手入れして
いた姿を思い返すと、あったかくて優しいじいちゃんだったなぁと
ほっこりした気分に包まれます。

お礼状の取材で、故人様とお孫様・ひ孫様との触れ合いについて
伺う機会も多いのですが、ご家族の数だけ温かいエピソードがあって
いつも電話の向こうのご遺族様から笑顔を頂きます。
尺八を吹くお祖父様の真似をして、ピーヒャラと縦笛を吹くお孫さんの
お話しを聞いて、きっと私がその家に生まれていたら、同じように
ゴキゲンに笛を吹いてたんだろうなぁとか。
お孫様に遊びを教えるのがお好きだったお祖父様の話を聞くと
そのお孫様のことを心底羨ましく感じたり…。
家族っていいもんだと、この仕事を通じて教えてもらっている私は
幸せ者だと思う今日この頃です。

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