南国鹿児島では、梅も盛りを過ぎ、沈丁花はひっそりと花を落とし、
気づけば白木蓮の木にも新芽の緑が。
ぽつぽつと桜も咲き始めて、一昨日はお花見をしていらっしゃる方々も見かけました。
(少々気が早い感もありますが・・・)
春のお彼岸も終わり、春分も過ぎて、どんどん一日一日昼が長くなっていきます。
知らぬ間に季節は移ろっていくんだなぁ、と感じると共に、
今なお凍える寒さの中で震える方を思います。
今回の地震の被災者の方々、そして大事な人を失った方。
肌で感じる寒さも切実でしょうが、
私は心が凍えるのも辛いことだと思います。
その人が、何を辛いと思い、どんな傷・どんな苦しみを抱えているのか、
それは外からではわかりません。
お礼状作成の取材の時もそうです。
それまで淡々と話をして下さっていた方が突然泣き崩れたり、
泣いて泣いて なかなか言葉が出なかったのに
とても事務的にご葬儀の段取りについて説明を求めたり・・・。
「あんなに泣いて、よほど悲しいんだろう」
「涙の一つも見せない、なんて情のない」
一概にそう思うことは とてもできません。
私たち礼状作成スタッフは、僅かな時間、お電話でお話をさせていただくだけですが、
小さな関わりの中でも伝わる『想い』があるからこそ、
そしてそれを伝えたいと願うからこそ、
このお礼状があるのだと思います。
一人一人の力は小さくて、できることは少ないけれど、
お手元に届いた時、ふと笑顔になり、あたたかい気持ちになれるように。
私たちは皆で様々な方の想いを届けていきます。
ちょうどこれから北上していく桜前線のように、
つい先日開通した新幹線『さくら』のように。
鹿児島から日本中へ元気を、そう願っているOP・白川でした。
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