2019年2月11日月曜日

わたしを忘れないで


突然ですが、皆さんは『リメンバー・ミー』という、ディズニーの映画をご存じですか??

舞台は南米メキシコ、オアハカに住む主人公の少年が、『死者の日』に起こったある不思議な出来事を通じて、家族とは・本当の死とは何かを知る物語です。(たぶん)

作中では、死者たちは『死者の国』で暮らしているのですが、“生きている誰からも忘れ去られてしまった時”、『死者の国』からも消えてしまう。つまりその時、ほんとうの意味での死を迎える、とされています。
これは、メキシコの死生観を取り入れているようです。

こう書くと、暗い話なのかな?と思うかもしれませんが、そんなことは全く無く、華やかな絵柄と軽快な音楽で、南米らしく陽気に描かれた、とってもハートフルなお話になっています。

中でも、『死者の国』の色彩豊かな表現とか、主人公が歌う『ウン・ポコ・ロコ』、そして主人公のひいおばあちゃんに刻まれた深いシワの、年月を感じさせるリアリティーさには、ただただ目を見張りるばかりです。作った人たちほんとにすごい(語彙力w)

ところで、『死者の日』って何だ??
そう思って調べたところ、『死者の日』とは、日本のお盆みたいなものらしいです。
『死者の日』には、死者の霊が匂いを辿って迷わずこちらに来られるように、マリーゴールドの花を飾ったり、戻るときのお土産用に、大好きだったものをお供えしたりするようです。

ほんとに、やっていることは日本のお盆とそっくりですね!

 ただ、死者の魂を迎えて「供養する」考えの日本と、「一緒に楽しく過ごす」考えのメキシコとで、意味合いは少し違うようですが…

そして、その考え方の違いは映画の中にも表れていて、日本のお盆のようなしんみりとした雰囲気はさほど無く、『死者の日』は、まさにお祭り騒ぎといった感じでした。
  
そうやって、一緒に楽しく過ごすというのはきっと、冒頭で触れたとおりの考え方に依るものなのでしょう。
 “生きている誰からも忘れ去られてしまった時”、その人はほんとうの意味での死を迎える。
裏を返せば、“誰か一人でも忘れなければ”、その人は永遠に生きていける。

なんだか、とても夢のある考え方ですよね。

次のお盆は、ずっと忘れないよ、の気持ちもプラスして、お参りをするのもいいかもしれません^^

『リメンバー・ミー』
おすすめです!


以上、K理okzkでした。

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