2016年11月10日木曜日

祖父のこと。


ブログ当番がやってくるたび、テーマに毎回悩むのですが
今回は祖父のことを書こうと思います。

10月5日、父方の祖父が他界しました。
87年と8ヶ月、長い歩みを終えて、今頃は向こうで大好きなゴルフを
楽しんでいるのかもしれません。
ここ数年は酸素濃縮器がなくては困難なほど呼吸がままならず
入退院を繰り返す日々が続いていました。
亡くなる前日、母から「今夜が峠かもしれない」と連絡があり
急いで病院へ向かいましたが、もう呼吸をするだけで精一杯の状態。
言葉を交わすこともできませんでした。

葬儀を済ませても いまだ実感がわかず、祖父の家を訪れたら
いつものように「よう来たねぇ」と笑顔で迎えてくれると思ってしまう。
遺族になって改めて、大切な人を亡くされた方の気持ちに近づけた
ように思います。

叱られたことと言えばテレビのチャンネル争いをした時くらいで
幼い頃から面倒を見てくれた優しいじいちゃんでしたが、
仮通夜の時に父や叔父から聞いた祖父は、私の知らない一面ばかりでした。
14歳から職に就き、以降50年にわたって現役を貫いたこと。
社労士や特殊無線技士の資格取得のため、熱心に勉強していたこと。
自分の歌声をテープに吹き込んで練習するほど、カラオケが好きだったこと。
ボウリングが得意だったこと。
そして、意地っ張りで頑固で、信念を曲げない強い人だったこと。
知っているようで本当は知らないことの方が多かったのだと
この時初めて気づかされました。

もっといろいろな話を本人から直接聞けなかったことが
一番の後悔かもしれません。
現在両親もともに60代。まだまだ元気そうですが、
いつかは別れが訪れるでしょう。
その時、同じ後悔をしないためにも、父や母ともっと
話をしようと思うこの頃でした。

営業部 笠野

0 件のコメント:

コメントを投稿

お知らせ

マコセ社員blogを見て頂き、ありがとうございます。 2021年4月1日から下記へblogを移行しました。 https://e-macose.jp/blog/