2015年8月10日月曜日

テーマ(一貫性)をもつということ

私はテーマパークが大好きです。
世界観を作り込んでるものほど大好きです。
某 夢の国でミッキーがランドとシーで同じ時間にショーをやらないこととか(もちろん中の人なんかいないので、当たり前といえば当たり前…)
ゴミを拾ってるスタッフに「何を拾ってるの?」と聞くと「夢のかけらです!」とか「インディジョーンズの採掘資料です!」って答えるところとか…(なんだか素敵なものに見えてくる気がしないわけでもなくもないから不思議)
細部まできちんとそのテーマに合わせてあると、感心します。良い仕事するなあと思います。上から目線ですみません。

そんな私が、先日火の国 熊本に遊びに行って、入った居酒屋がこちら。
どん。ご存じの方もいるかと思いますが、『忍者屋敷』です。

下通の賑やかな店の中に、怪しげな地下への入り口。
降りていくと、そこは………なんと、行き止まりです。えーっ。
でも、引き返してはいけません。ここは忍者屋敷。隠し扉を探しましょう。

無事に扉を開けて中に入ると、「ニンニン!」とか「ござる」とかが口癖らしい、隠密としての自覚のかけらもない、現代っ子な忍の皆様が迎えてくれます。

通されたお部屋はこちら。

壷とか手裏剣とか刀などの中に最新型空気清浄機が絶妙にマッチした、奥の間です。雰囲気あります。古めかしい物に囲まれてても、空気清浄機のおかげでカビくさくなんてありません。
そして渡されたメニューがこちら。どん。

ま、巻物…
くるくる開いてみましたが、さすが、長いです。ちょっと見づらいほどです。
そして、おかしな名前のメニューがちらほら…
とりあえず飲み物を、とドリンクメニューを見ても、こちらにもおかしな名前が…
何のリキュールなのかはもちろん、果たして飲み物なのかさえ さっぱり分かりません。

よーし、忍者は度胸だ!その気になって、目についたおかしなものをガンガン頼む私達。
私「“暇をもてあました姫君の遊び”下さい!」
忍「シンデレラですか、白雪姫ですか」
私「えっ…(あんみつ姫とかじゃないんだ…)し、し、しんでれら…」

私「“弥七に狙われたポテト”下さい!」
忍「拷問つきですがいいですか?」
私「えっ…は、はい…」

私「“○○○”下さい!」
忍「卑猥ですがいいですか?」
私「えっ…えっ…じゃあ、いりません…」

と、注文さえも一苦労でした。忍の道は険しい。でも楽しい。

ちなみに、お通しは手裏剣パンでした。(手前の哺乳瓶は、頼んだ飲み物のひとつです。)
ちなみに、忍者スタッフを呼ぶボタンも隠されてました。
写真の腕が悲劇的なため、普段からあまり食べ物を撮る習慣がない私。せっかく頼んだ驚きのメニューの数々は、ほとんど撮っていません。
これはあまりに女子力高かったので、さすがの私もカメラをかまえたドリンクの一部です。


さて、天井やら壁やら どこに刺客が潜んでいるか分からない忍者屋敷で、あろうことか
ほろ酔いでまったりしている私達のところに、可愛いくのいちさんがやってきました。
「ニンニン!忍術を披露するでござる!」と言いながら、手裏剣でも刀でもクナイでもなくトランプを取り出し、華麗な忍術を披露してくれました。
思わず言っちゃいます。「すごい手品でござるー」
お隣の県から来たと言ったら、「鹿児島にもこんなお店あるでござるか?」と聞かれました。マコセの皆様、こんなお店、鹿児島にあるのなら私に教えて下さい。色モノ好きです。

お腹も心も満たされて、満足満足。良いテーマパークでした。お会計をしてお店を去ろうと
したら、忍の皆様が「○○様ご一行、ご出陣ー!!」の声で送り出してくれました。
思わず「うむ、出陣だ!」と階段を上る足に力が入る、単純な私は幸せ者だと思います。

最初から最後まで そして隅々まで、一貫した世界観で作られた場所が大好きです。
お礼状だって、あるテーマに沿って作ればまとまりがあって、分かりやすくて、感情移入しやすくて、読む人の故人への印象を更に強められるはず。先日行われた夏のアワードでの受賞作にも、そんな一本がありました。

タイトルから締めにいたるまでの全てに工夫とオリジナリティを凝らして散りばめて、「お、良い仕事してるなぁ」そう うなって頂ける一本をいつか作れたらなあ、そう しみじみと思いました。

OP H師

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