2013年4月11日木曜日

仕事から学ぶ生き方、死に方

先日、40代の男性が亡くなり、弊社オリジナル会葬礼状をご注文いただきました。
喪主はお父様。
お礼状作成のための電話の応答は、お母様がしてくださいました。
指定されたお時間に私がご自宅に電話をかけると
お母様が「仏壇のところに紙があるから ちょっと待っててね」と仰って
しばらく受話器を置かれました。
私はその瞬間、事前にオリジナル会葬礼状の文章内容について
ご遺族間で話し合いがおこなわれ、ある程度 まとめてくださっているのだと
解釈しました。
ところが、しばらくして戻ってこられたお母様が読み上げられたのは
私が想像していたものと違っていました。


『たくさんの方々に愛され、 励まされ、信頼され、楽しくて心豊かな人生を送ることができました。出逢った皆様に感謝します。本当に感謝します』


上記のようなことをお母様が口にされたのです。
それは、息子様がお亡くなりになる前に残されたものでした。

聞けば、息子様は長く営業畑で忙しい日々を過ごされていたものの、
ご病気がわかってから退職を決意。
気丈に現状を受け止めて、同居されているご両親のためにも
葬儀社から通夜・告別式の際にお出しするお料理、返礼品にいたるまで
全てご自身で決めていかれたとのことです。
その準備の段階で、最後の言葉も書かれたのだとお察しします。
我が身に置き換えて その行動を想像した時、体が震えるような気がしました。

会葬礼状の仕事に携わっていると、悲しいお話を聞いたり、
ご遺族様に感情移入するあまり涙が止まらなくなったりする日もありますが、
その分、教えていただけることや感動もたくさんある気がします。

今朝、母に「うざい」と言って家を出た不幸娘の私でも
一日ご遺族の話を聞いてパソコンを閉じ、帰る頃には「お母さんの好きな
ケンタッキーフライドチキンを買って帰ろうかなー」と思えるから不思議。
やっぱりマコセの礼状は働く側にもプラスのお仕事だと感じる一日でした。
OP 森田

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