2012年9月28日金曜日

最近 認知症の方が増えているとのニュースを聞きました。
少子化が進み、超高齢化社会になっていることも大きな一因。


お礼状の取材でも耳にすることが多く、その増加を肌身で感じていました。

「(子供である)私の顔も分からなくなったんですよ」
「子供に戻っちゃって、施設にお世話になると決めたんです」
そんなお声を聞く度に色々と考えさせられることも多く、
もし親がそうなったら、私や夫・あるいは両方が発症したら…と
思うと、不安な気持ちでいっぱいになります。

何より「大切な思い出が、母の中から薄れてゆくことが本当に
悲しかったんです」とおっしゃるご遺族の切なさは、
いかばかりかと…。

ある取材で、喪主様が “母はここ数年「お母さん お母さん」って
可愛い声で、祖母のことを呼ぶようになって、
「お母さんに逢いたいよ」ってせがまれることも
あったんですよ”と語って下さったことが忘れられません。

記憶って目に見えないだけで、大切な身体の一部なんだなと感じます。
共有していたはずの"記憶”。それによって結ばれていた絆が消えて
しまう寂しさは、ご本人やご家族にしか分からないものだと思います。
それでも、ほんの数分の取材であっても、耳を澄まして、心を寄せて、
お話を伺いたいと思う今日この頃でした。
OP Kanei


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